はるの日々

はるです。節目を迎えつつある身体のこと、日々の暮らしのこと、猫のことなどをのんびり前向きに書いていこうと思います。

山中塗

夏休みを利用して、金沢へ行きました。まさかの日帰りです。

金沢や松本、盛岡など、自然豊かな城下町で、手仕事の匂いのするまちが好きです。金沢は、行きたいと思いつつ、遠くて諦めていました。

それが新幹線で片道二時間半。京都までと同じくらい。十分日帰り圏内です。

自宅をリノベした後、温泉旅館に泊まって美味しいものを食べるという図に魅力を感じなくなり、愛猫もいるので、ますます腰が重くなっていたのですが、日帰りなら話は別です。

美術館やお城なども見つつ、山中塗の汁椀を買いたくて、ガイドブック片手に訪れました。

城下町で県庁所在地のまちは、何故どこもあんなに素敵なのでしょう。旅行ではなく、住んでみたい。
魅力に溢れています。
思いの外観光客が多いことに加え、最近の東京ではすっかりご無沙汰してしまった夏の日差しに翻弄されながらも、山中塗の製造・直販所を訪れると、嫌でもテンションが上がります。

最初は、拭き漆の器を買おうと思っていましたが、いろいろ眺めているうちに、朱の漆に黒を重ねたものに心変わりしました。糸底だけは赤くて、でも黒い漆の所々で朱が透けていて。使ううちに、少しだけ朱の透け具合が増すそうです。

合わせて、間伐材の杉に漆を塗った利休箸も買いました。どちらも、見た目や持った感じが素晴らしいのに加えて、お値段もリーズナブル。毎日のお味噌汁や麺ものに使えそうです。使い込んで表情が変わるのが楽しみです。この夏のよい思い出になりました。